これまで以上に自宅で過ごす時間が多くなったことから、ペットを迎える人達が急増しています。
ペットの需要が高まる中、実際に私の周りでもここ1・2年で犬をペットとして迎え入れた友人が何人かいます(*^^*)
犬と暮らすことでストレスが軽減されて精神的安定を得たり、犬を飼ってる人は飼っていない人よりも病気の回復が早いなんて話も聞いたことがあります。
一方で、せっかく犬を迎え入れたのに、慣れない犬との生活に疲れ、育犬ノイローゼに陥ってしまう飼い主もいるそう。
犬の世話やしつけの面で飼い主がストレスを抱えてしまい、そのストレスでノイローゼを発症してしまうのだそうです。
そこで今回は、育犬ノイローゼの症状や、その症状の疑いがある時はどのように対処したら良いのかについて書いていきます。
- 犬を迎え入れる前に心構えをしておこう
- 育犬ノイローゼの症状とは
- 犬のしつけが上手くいかない理由って?
- 育犬ノイローゼを克服する方法
- 育犬ノイローゼかも?と思ったら1人で悩まず相談できる人に話してみよう
犬を迎え入れる前に心構えをしておこう
犬を飼うことが決まれば、ワンちゃんとの新しい生活に胸が躍ります。
しかし、犬を飼うということは、同時に犬の命を生涯預かるということを意味します。
犬を迎え入れる前に、最期まで家族の一員としてずっと寄り添う事ができるのか心構えをする必要があります。
犬の寿命まで飼育する覚悟があること
犬は元気に成長していくと10年以上生きることができる動物です。
当たり前ですが、一度犬を家族に迎え入れると、寿命を全うするまで命を預かることになります。
私たちは家族に迎える子を選ぶことができますが、犬は飼い主を選ぶことはできません。
その子が幸せな一生を送れるかどうかは、飼い主にかかっています!
旅行の際はどうする?思ったほど懐かなかったら?
カップルで迎えるのであれば、もしもお別れすることになってしまったときは
どうする?
家族で迎えるのであれば、子どもが巣立っていったあと、年齢を重ねた両親だけで面倒を見れるか?…など、
人間同様の愛情を持って、給餌・給水・快適な生活環境・健康管理を続けられるのか、犬を飼う前にもう一度、その覚悟があるかどうか考えると良いでしょう。
また、家族に迎える際は若い子でも、時間が経てば当然年を取り、いわゆる老犬になっていきます。
今まで軽々と出来ていたことが出来なくなったり、認知症になってしまったりして要介護の状態になる可能性も十分あります。
そのとき側にいて面倒を見る覚悟があるかも非常に重要なポイントになってきます。
しつけと近隣への配慮をする
犬と一緒に楽しく暮らすには、トイレの場所などのしつけやある程度のルールは覚えてもらう必要があります。
愛犬が悪いことをした時、叱るしつけをするのではなく、どうやったらペットがルールを覚えてくれるのか愛犬に寄り添ってしつけをすることが大事になります。
また、飼い主も犬を飼う上で、近隣に迷惑をかけないようルールを守り、充分周りに配慮することが必要でしょう。
経済的負担を考慮する
犬を飼うと、ご飯代だけではなく生活用品やワクチン代、病気をした時の医療費など、人と同じように様々なところで費用が掛かります。
ペットを家族として迎え入れれば、当然お金がかかるということも考えておきましょう。
医療費に関しては、今はペット保険もたくさんありますので、なるべく早いうちに加入することをおすすめします。
育犬ノイローゼの症状とは
ようやく愛犬との生活をスタートしたのに、トイレや留守番のしつけが思うようにいかないということはよくあることです。
実際に私の周りでも愛犬が言う事をなかなか聞いてくれないと話していた友人がいました。
しかし、その状態がしばらく続くと、犬と接することに精神的な負担を感じ、気分がふさぎ込みうつ状態になってしまうなんてこともあるようです(>_<)
育犬ノイローゼとは
育犬ノイローゼとは以下のような症状が現れます。
【感情面】
- ネガティブ思考になる
- イライラしてしまう
- 逃げ出したくなる
- 無気力になる
- 家に帰りたくなくなる
【身体面】
- 不眠
- 摂食障害
- 嘔吐や下痢
- 集中力の低下
- しびれを感じる
育犬ノイローゼはほとんど育児ノイローゼと同じ症状がでます。
命あるものの面倒を見るのは、どの種でも一筋縄ではいかないものですね。
育犬ノイローゼになりやすい人の特徴
また、育犬ノイローゼになりやすい人は以下の特徴に当てはまる人が多いと言われています。
- 神経質気味な人
- 心配性な人
- 完璧主義の人
- 生真面目な人
- 初めて犬を飼う人
真面目な方は初めて犬を迎え入れる時に立派に育てようと頑張りすぎてしまったり 、躾が上手くいかないと不安に陥ってしまうためぐったりと疲れ切ってしまいます。
例えば一通りの芸ができることだけが犬の評価になるわけではないので、その子らしく生きられればOKと、プレッシャーを感じすぎないようにするのも大切。
犬も人間の子どもと同じように「こうすれば大丈夫」というルールはないので、柔軟な対応をしていく必要がありますよ!
育犬ノイローゼの原因とは
育犬ノイローゼは、犬が「言う事を聞かない」「しつけが上手くいかない」ことがきっかけで発症するケースがほとんどです。
①トイレのしつけ
飼い始めてまず壁にぶつかるのがトイレトレーニングです。
最初にトイレトレーニングが上手くいかず、悩んでしまう飼い主は多くいるのだとか。 また、トイレトレーニングは犬の排せつのタイミングに合わせて行う必要があるので、飼い主の時間的余裕や精神的な余裕がないとしつけが難しい場合があります。
②食糞によるストレス
食糞はトイレの失敗と同じタイミングで起こることが多く、トイレのしつけがうまくできていないうちに長時間留守番をさせてしまうと自分でうんちを食べてしまうことがあります。
食糞は放っておくとくせになり、健康的にもよくないので注意しましょう。
③夜鳴き
飼い始めた犬が夜になると鳴いてしまい、ノイローゼになってしまうケースがあります。夜鳴きで飼い主が熟睡できない・さらに近隣からクレームがくるなど精神的にストレスがかかってしまいます。
④吠える・鳴く
チャイムの音、お客さんが来たとき、外に人が通ったときなど、 吠えは第三者へも影響を与えてしまうもの。
犬が吠えるたびにご近所の迷惑にならないか・苦情が来ないか 不安になります。
そのため夜鳴きと同じように精神的にストレスがかかってしまうのです。
防犯的な観点から見るとありがたくもあるのですがね・・・
⑤噛み癖
子犬と言えど歯が鋭いため甘噛みでも噛まれると手足が傷だらけになったり出血することがあり、もちろん痛みも伴います。 また大人になっても噛み癖がなおらず、 誤って近所の人や子どもを噛んでしまわないか不安になります。
人だけではなくソファーや壁、家具などをかじりボロボロにされてしまい 心が疲弊してしまします。
犬にとっては噛んでいいもの、いけないものの区別はありませんので、怒らずにしっかりとしつける必要があります。
⑥子犬の飼育によるストレス
子犬のころは人間のこどもとおなじように手がかかります。
留守番の時間が長い家庭にはあまりお勧めできません。
思っていたよりも大変で少し距離を取りたい…と思ってしまうこともあるかもしれません。
⑦老犬の介護
育犬ノイローゼになるのは犬を飼い始めた時だけではなく、介護が必要になったときにも起こり得ます。
特に大型犬の介護は「排せつ」「歩行」「食事」など今まで普通にできていたことを終日お世話しなくてはならなく、飼い主に大きな負担がかかってしまいます。
これらが厳しい、と感じる方は安易にペットを迎え入れない方が自分のためにもなりますね。
犬のしつけが上手くいかない理由って?
犬も人間と同じで、みんな違った性格や特徴があります。
そのためその犬がどんな性格をしているかによってしつけ方も変わってきます。
犬のしつけが上手くいっていないひとつのケースとして犬の性格や特徴を飼い主が理解してあげていない場合があります。
犬種によって性格やしつけにおいて大切なポイントが変わるので、まずは犬種の特徴を学ぶことからはじめましょう!
また、「そのくらい分かるでしょ」なんて人間の身勝手なしつけや暴力はNGです。
犬の気持ちをしっかりと汲み取り、そのうえで飼い主の望むことが犬に伝わっているのかいまいちど考えましょう(^_^)
育犬ノイローゼを克服する方法
とはいっても、はじめて犬を飼う飼い主が最初からしっかり犬にしつけができる訳ではありません。
飼い始めた時は、犬の世話やしつけをどう進めたらいいのか右も左も分からないと思います…
では、もし愛犬ノイローゼのような症状が見られた場合、どのように克服していけば良いのでしょうか。
同じ境遇の友人と話す
始めは、日々犬の世話をする中で「これで合ってるのかな」と不安になることがあると思います。
身近で同じ犬種の犬を飼っている友人がいれば連絡を取ってみると良いでしょう。
ドッグカフェなどに行ってお話してみてもいいかも!
同じ悩みを抱えている場合があるので、話すことでアドバイスをもらえるかもしれません。身近にいない場合はSNS等のメッセージ機能を活用してみるのもいいですよ!
育犬ノイローゼかもしれないと感じたら一人で悩みを抱えず周りに話してみましょう。
愛犬への接し方を変えてみる
愛犬をしっかりしつけようとして愛犬に執着しすぎていることがあるかもしれません。
時には第三者の視点で自分の飼育を見つめなおしてみるのも必要です!
また、「ちゃんとしつけをしなきゃ!」という思いに駆られて自然と愛犬に求めるしつけのハードルが上がってしまっているなんてこともあります。
一歩引いた状態で愛犬との関わり方を見つめなおしてみましょう。
カウンセラーやドッグトレーナーに相談してみる
周囲に話すことができない場合は、カウンセラーやドッグトレーナーに相談すると良いでしょう。
他人から見たらささいなことでも、飼い主にとっては大きな問題であることがあります。
専門家に相談すると優しく不安を聞いてくれて的確なアドバイスをもらえるので、一人で悩まないようにしましょう。
ペットホテルなどで一時預かりサービスを利用する
しつけが上手くいかず疲れてしまったら、ペットホテルで愛犬を一時的に預かってもらうのも良いでしょう。
フリーの時間を作り、飼い主の心と身体を休ませてあげましょう。
また、犬を預かりながら、しつけのレッスンを行うペットホテルがあるので活用してみるのもおすすめです。
(画像引用:THEケネルズ東京)
THEケネルズ東京というペットホテルでは、平日限定で基本的なしつけや社会性を身に着けるレッスンを行っているとのこと。
愛犬の問題行動の改善をサポートしてくれるプランもあるので、一度しつけのプロへ相談してみると良いでしょう。
問題のある愛犬を他のわんちゃんがいる施設に預けて大丈夫?と心配になる方もいると思いますが、むしろ犬同士で交流させることで社会性が身に付きますので、他の犬に危害を加えるレベルでなければ積極的に交流させるのも一つの手です。
また、THEケネルズ東京では、老犬ホームも展開されていますので、
仕事などがあるなか介護に100%向き合えずわんちゃんに申し訳ない…と感じたら
ぜひこういったサービスを利用してみるのもありかと思います。
育犬ノイローゼかも?と思ったら1人で悩まず相談できる人に話してみよう
念願叶い、犬を家族に迎え入れても、思うように世話やしつけができず悩んでしまう飼い主は多くいます。
さらには犬の気持ちを理解するのにも時間がかかる場合も当然あります。
もし育犬ノイローゼかも?と思ったらまずは一人で抱え込まず周りの人を頼ると良いでしょう。
周囲の友人に話すことでストレスが軽減されたり、もらったアドバイスで解決に近づくかもしれません。
YoutubeやSNSでもしつけについてのノウハウが溢れていますので、自分に合った情報を取り込むのもいいですね。
また、一時的にペットホテルなどの施設に預けて飼い主の身体を休めてあげることも大切です。
そこでしつけに関するいろいろなサービスを展開するペットホテルもあるので活用してみましょう!
わんちゃんは無条件に飼い主のことを愛してくれる存在ということをお忘れなく^^